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    「スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展」世田谷美術館
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      世田谷美術館「スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展」へ行きました。

      恥ずかしながら全く知らなかった彫刻家です。鉄の板や棒で「空間をドローイングする」という発想や、素材を切断し折り曲げた作品は「呼びかけ」を含んでいるようでとても豊かでした。どこかユーモラスで、キュビズム絵画が立体になったような作品もありました。






      展示には3つ4つ彼の言葉がありましたが、そのひとつから。

      猝襪良坩造涼罅∪韻燭舛篭に希望の点を灯してくれる。カテドラルの不動の尖塔もまた、希望の点を無数に指し示している。そうした数限りない点こそが、「空間に描く」という新しい芸術の先駆者なのである。
      - フリオ・ゴンサレス




      彼は空を見て、地を見て、「空間」と「隙間」を想い、自分の創作物をそこに挿し込み景色や世界との「調和」を描こうとしたのでしょうね。

      たとえばこんなことを想いました。100年前野原だった土地に家々が並び立つ。夜光る家の灯りは100年前存在しえなかった町(街)の風景です。樹木が自然とそこに生えているのとは異なり、それは人が作り上げた「景色」です。彫刻作品は言うまでもなく「自然物」でなく「人工」のものです。わたしたちが見ている景色を「世界」と呼んでみます。大地から空へ伸びる木々のように、あるいは夜空を彩る星のように、かねてそこにあった自然のものと一体となり、そこに見える「世界」をより豊かにするものとしての人工物=彫刻作品。それが無い「世界」よりも、それが在ることで「世界」(の見方)が少し豊かになる作品。そんな「作用」や(新しい)「調和」を意識して彼は作品を作り上げていたのかもしれませんね。彼が生きていたら訊いてみたいですね。「自分の作品をどんな場所に置くことを意識していましたか?」 彼は答えるかもしれません。「どんな空間にも犧醉儉瓩任るような爐舛ら瓩鉢爛丱薀鵐広瓩鮖った作品づくりを意識したんだ」 空想は尽きません。

      ポスターでも使われた作品「ダフネ」の展示室は一面がガラス張りで、作品の向こうに同時に砧公園の木々を見ながら、わたしはそんなことに想いを巡らせていました。


      わたしが何度も歩を返し見つめてしまったのは彼が若き日に金工職人として作り上げた「花(菊)」。



      そして晩年に多く残されたドローイング作品たち。
      彫刻作品の習作として、そして戦争の影響で素材調達が困難になってからはイメージを形にする代替ツールとして用いられた(であろう)ドローイング。その線、よかったなあ。





      図録も買いました。240ページに及ぶ展覧会図録、解説が細やかですごくいいです。これは嬉しいですね。

      長崎→岩手→世田谷と巡った本展はこのあと三重へも行くそう。世田谷では1月31日までの開催です。

      ◆スペインの彫刻家 フリオ・ゴンサレス展|世田谷美術館
      http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html


      世田谷美術館は砧公園のなか。そういえば以前にも来たことがありますね。緑と日差し、大通りの喧騒と静寂、雪の残る風景とともに、心に残る展示となりました。来てよかったです。




      | 展覧会のこと | 14:36 | comments(0) | - |
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