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    一冊紹介(販売中)『GUSTAV KLIMT 100 DRAWINGS』
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      グスタフ・クリムトのドローイング集をご紹介します。

      今日は少し遠いところから始めます。

      わたしたちが教科書で見てきたような歴史的な画家の歴史的な一枚には、そのほとんどで下絵や習作など、その絵が完成するまでに描かれた「他の絵」があります。なかには落書き程度のものや、「これはもう完成してるのでは?」と思わせる完成度の高い絵などもあります。そうした、いわゆる「名画」として位置づけられている「作品以前の」絵(あるいは、「名画周辺の」絵)を観ることで、その画家の表現をより立体的に理解出来るようになる、ということがぼくにはあります。

      このひとは何を描こうとしたのか、どんな想いを込めようとしたのか、作品が完成へと向かう過程でくっきりしていったものはなにか、あるいは削ぎ落とされていったものはなにか。そうしたことを考えながら絵に触れると、また少し観えてくるもの(感じられるもの)が違ってくるように感じます(話がそれますが、ぼくにそうした「おもしろさ」(豊かさ)を気づかせてくれたのがアンドリュー・ワイエスでした)。

      今日ご紹介するのはグスタフ・クリムトのドローイング集。

      19世紀末から20世紀末初頭を生きたオーストリアの画家グスタフ・クリムトは、金やそれに近い色を用いた煌びやかな油絵で知られています。彼はその生涯において女性を絵の対象としました。一般的に彼は女性の官能的な美を描く「エロスの画家」と言われ、その絵には「快楽」と「死(の影)」が色濃いと評価されます。

      今日ご紹介する一冊には、そんなクリムトの線画ばかりが収められています。鉛筆やクレヨンで描かれたこれらの対象もそのほとんどが女性です。肌を露わにベッドに横たわる女性、貴族的な服装の女性。油彩のためのスケッチや習作。油彩の煌びやかな印象とは少し異なり、そこにぼくは儚さや飾り気のない美しさを感じます。

      クリムトは一体どういう想いで女性ばかりを描いていたのでしょう。そして、どんなふうに描きたかったのでしょうか。

      ここに収められたドローイングから感じることは、クリムトの女性を見る「視線」です。それは、油彩作品から感じられるものとは少し違っていました。官能的な目線というよりは、女性から匂い立つような儚さややわらかさ、ありのままの美しさ。そうしたものをクリムトは「絵」という形で捉えようとしたのではないか。掴もうとしたのではないか。そんなことがこれら線画から感じられるような気がしますが、どうでしょうか。

      油彩の前段階としてのこれら線画を観ることで、ぼく自身は、これまで彼の油彩作品からはあまり感じ得なかった彼の感情に想いを馳せれたように思います。グスタフ・クリムトのドローイング集。ぼくの好きな一冊です。

      犹笋亮画像はない。絵の対象として、自分に興味がない。むしろ他人、とりわけ女性、さらにその他の色々な現象に興味がある。
      - グスタフ・クリムト




      サイズ:24cm x 31cm
      言語:英語
      出版社:DOVER BOOKS
      価格:1,000円(古本)




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